印鑑は消しゴムで消すことが出来るのか

さまざまな書類を作成する際は、自分の名前の横などに印鑑を押さなければならないことがあります。しかし時には間違えた場所や、間違った印鑑を押してしまうという場合もあり、どうにかして修正出来ないか悩んでしまう人もいるでしょう。

ですのでここでは、消しゴムを使う方法やその他の修正方法などについて分かりやすく紹介します。


印鑑の朱肉は消えにくい

印鑑を押すためには、赤い色の朱肉を付ける必要がありますが、そもそもこの朱肉というのは消えにくく作られているという特徴があります。朱肉の種類には練り朱肉やスタンプ朱肉などがあり、どれも色が落ちにくい工夫がなされています。

まず練り朱肉は、硫化水銀にヒマシ油や松脂、繊維などを加えたものであり、粘土のような状態になっているのが特徴です。そしてスタンプ朱肉は、植物性油脂や合成樹脂、化学物質が使われており、スポンジに染み込ませることでより使いやすくしているのが特徴だと言えるでしょう。

以上のように、朱肉というのはさまざまな原料を混ぜることで、色を長持ちさせるように作られているというわけです。印鑑というのは、何かを証明するために押すものなので、簡単に消えてしまうようなものであってはいけません。

ですので印鑑を押す時に使われる朱肉というのは、基本的には消すのが難しいものだということをまず頭に入れておく必要があります。もちろん、ここでは紙などに付いた印鑑の朱肉を消す方法を紹介するつもりですが、朱肉の場合は、完全に色を落とすことは困難だということが話の前提になると言えるでしょう。


一般的なプラスチック消しゴムを使ってみる

印鑑の朱肉を消す方法としては、消しゴムを使うという方法が挙げられます。鉛筆で書いた文字などを消すのに使われる一般的なプラスチック消しゴムの場合は、朱肉が付いた部分を擦ることで多少は薄くすることが可能です。

なので、間違った印鑑を誤魔化すという程度でいいのであれば、一般的なプラスチック消しゴムを使う方法でもよいと言えるでしょう。

プラスチック消しゴムであれば誰でも持っているため、特別なものを用意する必要がないという利点もあります。ただし試す際は、朱肉が完全に乾いてからでないと、消しゴムで擦る際に色が広がってしまうこともあるため注意しましょう。

そして消しゴムで擦る際は、力を入れすぎると紙にシワが出来たり破れたりする恐れがあるためその点も注意が必要です。

砂消しなら比較的キレイに消すことが出来る

同じ消しゴムでも、印鑑の朱肉を消す場合は、砂消しと呼ばれる特殊な消しゴムを使った方が有効な場合があります。砂消しは、最近ではあまり見られなくなったため、それほど馴染みがないという人も多いかもしれませんが、かつてはボールペンで書いた文字などを消す際によく使われていた消しゴムです。

では、一般的なプラスチック消しゴムとの違いは何かというと、紙に付着したインクなどを消す際の原理が違うということが言えるでしょう。

一般的なプラスチック消しゴムは、紙に付着した粒子をくっつけて取るという原理で消しているのですが、砂消しの場合は、紙の表面を削り取るという原理になります。ですので砂消しには粒子の粗い研磨剤が含まれており、紙の上を擦るとヤスリのような働きをするという特徴を持っているのです。

砂消しは、紙の表面を削ることで色を消すという原理なので、上手く行うことが出来れば印鑑の朱肉もキレイに消すことが可能だと言えるでしょう。しかし砂消しの使い方は意外と難しく、初めて使う場合は上手く消せなかったり、紙が破けてしまうといった失敗をすることも少なくありません。

それに砂消しに馴染みがない人は、一般的なプラスチック消しゴムと同じような感覚で使ってしまうことも多いため、そのことも失敗する原因になっていると言えるでしょう。では砂消しはどう使うのが正しいのかというと、それは優しく根気よく擦るということだと言えます。

普通の消しゴムの場合だと、特に何も考えずゴシゴシやってしまいますが、砂消しの場合は消しゴムを軽く持って優しく擦ることが基本です。そして砂消しで擦る際は、消したい部分を円を描くようにして擦るとよいと言われています。

さらに、紙の表面を少しづつ削っていく作業になるため、普通の消しゴムで文字などを消す場合よりも時間がかかりますし、根気も必要になります。そして、ある程度消えてきたら、カッターで表面を削り取るといった作業を行うとよりキレイに仕上げることが出来るでしょう。

また砂消しは使い方が難しいため、初心者や慣れていない人の場合は、別の紙で一度練習した上で試すことをお勧めします。

間違って押した印鑑を修正・訂正するための別の方法

印鑑の朱肉を消す方法として消しゴムを使う方法を紹介しましたが、もし印刷し直しても問題がない書類であれば、無理に消すのではなく印刷し直すことをお勧めします。書類を印刷し直す場合は、印鑑を押した部分を修正液や修正テープで隠せばキレイに消すことが出来るため、改めて印鑑を押すことが可能になるでしょう。

消しゴムで直接印鑑の朱肉を消す方法は、先ほども紹介したように手間やリスクがあるため、印刷し直すことが可能であればそちらの方が無難です。

そして間違えて印鑑を押してしまった場合は、消しゴムなどで消すのではなく、間違えた個所を残したまま訂正するという方法もあります。印鑑の訂正方法としては、間違って押した印鑑の右上部分に、正しい印鑑を少し重ねるようにして押し、間違った印鑑の右横に正しい印鑑を改めて押すというのが正式な方法になります。

よく、間違った印鑑の上に二重線を引いて、その横に正しい印鑑を押すという人もいますが、これは間違った方法なのでやらないようにしましょう。

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朱肉が服に付いてしまった場合の落とし方

印鑑の朱肉は消しにくいということを最初に紹介しましたが、服に付いてしまった場合も洗濯で落としにくいため注意が必要です。なので朱肉が服に付いてしまった場合は、普通に洗濯するだけでは落ちない場合があるため、前洗いをした上で洗濯機に入れるとよいでしょう。

軽い朱肉の汚れであれば、普通の洗濯用洗剤で前洗いをすると良いと言えます。しかし朱肉の汚れが強い場合は、固形石鹸を使って前洗いをすることをお勧めします。固形石鹸を使うと、繊維の奥まで入り込んだ汚れを落とすことが出来るため、強い朱肉の汚れにも有効だと言えるでしょう。